なぜ植物に鉄が必要か

植物は光合成を行い、エネルギーを作っていますが、この働きは葉緑素で行われています。この葉緑素を窒素栄養から作る際に、鉄が必要となります。鉄がないと葉緑素が作れなくなり、光合成もできなくなってしまいます。pHが高い土壌や、低温・低日照などの不良環境では、鉄の吸収が悪くなり、葉の色が薄くなってしまいます。そのような場合は吸収しやすい鉄分を供給することにより、植物が再び元気を取り戻します。

植物の栄養素といえば、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)が主要な3要素ですが、鉄も必須の栄養素です。鉄が不足すると、他の養分が十分にあったとしても植物の生育は制限されてしまいます。鉄は葉緑素の合成以外にも、ミトコンドリアにおけるエネルギーの生産や、窒素肥料をアミノ酸に変換する働きも担っています。


鉄がないと植物の生育は制限されます


鉄のみが不足したトマトの苗

鉄の働き 1. 葉緑素の合成(光合成)

鉄の働き 2. エネルギーの生産(呼吸)

鉄の働き 3. アミノ酸合成(代謝)