スマートカンパニー

事業概要 電子部品・磁性材料をはじめとした次世代向け機能商品の営業、製造、生産技術開発
スマート事業統括部、センサ事業室、磁石事業室、電子部品事業室、スマート生産技術部、東浦工場、岐阜工場、関工場、磁性材工場、電子部品工場
◆主管子会社:AME(中国)、AMC(チェコ)、AMT(中国)、Ae(ドイツ)

素材と技術で世界の人々に
安全と安心を

幅広いソリューションを保有しているという大きな強みを活かし、世の中の変化にいち早く対応し、2030年ビジョンの実現、SDGsとカーボンニュートラル達成に向け、価値創造領域と定めた「エネルギー」「健康な生活」「食糧」「安全な公共・交通システムの構築」での貢献で、国際社会の一員としての責任を果たしていきます。

プレジデント 取締役経営役員
小島 勝憲

profile
鍛カンパニープレジデントを経て、
2019年4月にスマートカンパニープレジデントに就任。

リスク・機会
  • 電動車部品の大きな構造変化および既存品の需要変動
  • 製品の健康保険適用や道路交通法改正などによる市場の変化
  • SDGsに関連する医療・農業分野へのニーズの更なる高まり
強み
  • SDGsに関連する幅広いソリューション事業の保有
  • ハガネづくりを源流としたオンリーワンの技術力
  • 5事業それぞれの専門性および品質の高さ

2020年度の取り組み成果(実績)

Dyフリーで資源リスク回避にも貢献する「マグファイン®」
Dyフリーで資源リスク回避にも貢献する「マグファイン®」

日々の生産では「限量経営」を愚直に推進し基盤強靭化を図ることで、コロナ禍であっても増収増益、過去最高益を達成しました。

SDGsの関連テーマにも積極的に取り組み、国際社会の一員として新しい価値の創造に挑戦してきました。

例えば、重希土類を使用しないDyフリーボンド磁石「マグファイン®」は、電動車の冷却機能として使われる電動ウォーターポンプで活用が見込まれ、「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」および「12.つくる責任つかう責任」に貢献することができます。高まる需要にタイムリーに対応していくため、量産準備を進めており、お客さまへの供給態勢も整いつつあります。

7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 12. つくる責任 つかう責任

TOPICS

不良土壌での農業を可能にする次世代肥料「PDMA」の開発
~世界的な食糧難の解決に貢献~

世界の耕地の3割を占めるアルカリ性の土壌は、鉄欠乏が発生しやすく作物が育ちにくい環境です。徳島大学と当社は、その解決に向け、イネ科由来の天然物質「ムギネ酸」を改良した環境に優しい次世代肥料「プロリンデオキシムギネ酸(PDMA)」の開発に成功しました。PDMAは生分解性でイネ科以外の作物にも効果を発揮します。現在は商品化に向けて低コスト化の課題に取り組んでいます。
食料生産が人口増加に追いつけず、深刻な食料難が訪れることが確実視される今、農業に不適とされていた土地が活用できることで、食料増産が可能となり、SDGsの「2.飢餓をゼロに」への貢献が期待されます。
この研究成果は、3月10日付でイギリスの学術雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版にも掲載されました。

2. 飢餓をゼロに

アルカリ性土壌での生育効果が確認できました(「PDMA」散布から4週間後)
アルカリ性土壌での生育効果が確認できました(「PDMA」散布から4週間後)

生分解性…物質が微生物などの生物の作用により分解する性質

中期経営計画実現のための戦略

電子部品事業

7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに

電動化の進展に伴い電子部品の需要拡大が見込まれる中、需要に応えられるフレキシブルな生産対応が求められています。限量経営の実践として既存設備の活用を最大限進めるとともに、AI活用で生産性および品質保証の向上を図ることで、収益力を大幅に伸ばし、主に「エネルギー」領域で貢献していきます。具体的には、他社との差別化技術など付加価値の部分にこだわった開発とともに、次世代向けの製品開発もお客さまと一体となって進めていきます

磁石事業

7. エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 13. 気候変動に具体的な対策を
電動アクスルのイメージ
電動アクスルのイメージ

電動車の冷却部品として需要が高まる電動ウォーターポンプに重点を置いて活動を行います。磁粉へのコーティング技術を含め、未来創生開発部と協業で開発を進め、拡販を推進していきます

BEV向け電動アクスルの開発では、Dyフリーボンド磁石「マグファイン®」と、鍛鋼一貫の強みを活かして開発した高強度材料を融合させ、最大回転数34,000回転/分の高速回転、従来比40%の小型軽量化の実証に成功しています。今後は、実用化に向けた更なる開発を進め、「エネルギー」領域での貢献を推進していきます。グローバルでは磁石の製造を担う中国の子会社を中心に限量経営を浸透させ、効率的な生産対応を実現していきます。

また、カーボンニュートラルへの対応として、関工場を全社のモデル工場として太陽光発電導入を進め、環境面でも貢献を果たしていきます。

デンタル事業

3. すべての人に健康と福祉を
歯科用精密磁性アタッチメント
歯科用精密磁性アタッチメント

中央社会保険医療協議会にて、21年内に歯科用精密磁性アタッチメントの治療を保険診療に認める方針となりました。今までの自由診療に加え保険診療にも適用できるため、よりお客さまのお役に立てる機会を創出できると考えています。口腔機能回復による栄養摂取改善を通じて全身健康の改善に寄与し、「健康な生活」へ貢献します。今後は国内に加え、高齢化が進む中国などグローバルでの活動にも力を入れていきます。

センサ・金属繊維事業

3. すべての人に健康と福祉を 11. 住み続けられるまちづくりを

磁気マーカによる自動運転支援システム「GMPS」、セキュリティ、医療分野の3つに集中して市場開拓を行っていきます。

「GMPS」では、2020年の道路交通法改正により磁気マーカの埋設認可がおりたため、実際の販売を積極的に推進します。また、セキュリティでは、超高感度磁気センサ「MIセンサ」を活用したセキュリティゲートの公共エリアでの採用に向け、お客さまへの理解活動を積極的に展開し、「安全な公共・交通システムの構築」の実現を目指していきます。

医療分野では、金属繊維「アモルファスワイヤ」の医療への活用を引き続き推進、販売強化を図り、「健康な生活」の実現に貢献していきます。

鉄供給材事業

2. 飢餓をゼロに 15. 陸の豊かさも守ろう

CG病によって変色した黄色の葉が「鉄力あくあ」の効果で健康な葉に変化

植物の成長に必要な鉄イオンを持続的に供給し続ける既存の「鉄力あぐり」や「鉄力あくあ」は、BtoBでの販売で実績を積み上げており、今後も黒字継続を目指します。また、世界中で蔓延しているカンキツ類特有の病気である「カンキツグリーニング病(CG病)」に対して「鉄力あくあ」による生育回復効果を確認しています。実証実験を重ね、実績を上げながら、グローバルな販売網の整備を進め、「食糧」の安定確保に貢献していきます。