経営方針

モノづくりの強化と、素材メーカーである強みを最大限に活かし、
世界で選ばれる企業に向けて前進


原価低減活動の推進

2020年ビジョンに掲げた連結売上高3,000億、営業利益200億円以上の目標達成に向けた新たな活動として2015年度より「ZZZ(トライゼット)200※1」をスタートさせました。

この「ZZZ200」活動においては、「分数経営」という考え方を取り入れています。

分母は原価であり、どれだけムダ・ロスなく効率よく生産・販売していくかが重要です。

分子は売上・利益であり、開発を含めた全部門が一体となって基幹事業を強化するとともに、新規事業や新商品・新市場開拓を強化し営業力を高めていくことが重要です。つまり分母(原価)を小さく、分子(売上・利益)を大きく、ということです。各セグメントの収益リーダーを中心に組織全体で活動を推進していきます。

※1「全員参加(Zeninsanka)で、全力(Zenryoku)を出す、絶対(Zettai)やり抜く」そして、2020年度連結営業利益目標200億円以上の利益が出せるようにするという意味が込められた活動。

世界中で選ばれる愛知製鋼になるために

重点的に取り組んでいるのは、「基幹事業の競争力強化」と「オンリーワンの強みの更なる強化」ということです。 グローバルに伸展する自動車需要へ確実に対応していくためにも、鍛造・鋼材分野においては生産プロセス改革により競争力を強化し、更にオンリーワン製品の開発、製造、販売の拡充により、環境変化に強い経営基盤を構築していく必要があります。

基幹事業の競争力強化

鍛造分野:TNGA※2対応とグローバル化の生産プロセス改革

当社の主要顧客であるトヨタ自動車の新しい設計思想であるTNGA※2に対応し、お客さまと連携した定期的な技術連絡会など、開発初期段階から協働でのモノづくりに取組んでいます。

また、タイはIMV※3の重要なグローバル供給拠点です。そこで当社もタイの子会社をアセアンの鍛造拠点として強化しています。新しい鍛造設備を導入し、アセアン市場での競争力を高めるとともに、日本をマザーとして、フィリピン、インドネシア、中国、アメリカを含めた最適なサプライチェーンを確立し、BCM※4、BAP※5も考慮した強固なグローバル生産体制を構築し、お客様への安心を提供していきます。

※2 TNGA Toyota New Global Architecture トヨタ自動車が2012年4月に発表した新開発思想。開発段階から部品やユニットを共通化して複数の車種で活用し、商品開発力強化と開発コスト削減の両立を図る

※3 IMV Innovative International Multi-purpose Vehicle 新興国の多様なニーズにあわせて生産される、新興国専用の世界戦略車

※4 BCM Business Continuity Management(Plan) 事業の継続管理・計画

※5 BAP Back up Action Plan 設備故障等で生産が不可能になる場合に備えて代替生産を可能にする設備や手順、予備部品等をあらかじめ確保すること

鋼材分野:生産プロセス・エネルギー改革、グローバル対応

効率的な生産ラインを目指した「4S(シンプル・スリム・ショート・ストレート)リエンジ」は着実に進んでおり、ボトルネック工程を順次解消し、お客様の要求に応える磐石な体制を実現していきます。また、当社にとってエネルギー消費量の低減は大変重要な課題です。この対策として、電気炉の排出ガスを見える化、活用し、高い熱効率への改善を目指していきます。

もう1つはインドのウッシャー・マーティン社と協働で取り組んでいる鋼材のグローバル調達です。技術提携により、グローバルでの鍛鋼一貫の実現を目指すべく、プロジェクト活動を進めています。

オンリーワンの強みを更に強化

社会基盤の変化に貢献するステンレス鋼

当社独自の「オンリーワン」技術・商品を増やすことも至上命題です。具体的にはステンレス鋼や電磁品をさらに伸ばしていきたいと考えています。

ステンレス鋼では、トヨタ自動車のFCV「MIRAI」への採用を皮切りに、今後はより良品廉価な製品の開発を含め、技術・レパートリーを拡大していきます。

また、全国で老朽インフラの再構築や、災害復旧、国土強靭化が進むことが予想されます。当社のステンレス鋼の多彩な特性や魅力をより積極的にアピールし、拡販につなげていきたいと考えています。

電磁品を安定黒字化させ、第4の収益の柱へ!

当社のもう一つのオンリーワンは電磁品です。

まず磁石事業は、今後家電や自動車などのモーターへの展開が期待でき、形状の自由度などの強みを活かして拡充を図っていく計画です。

またセンサ事業では、ローム社との提携による相乗効果も含め、従来よりも競争力のある磁気センサの開発・販売を強化しています。今後は医療や金属異物検知など、より付加価値の高い分野へも展開していきたいと考えています。これらは、IoT※6の拡がりといった時流に合ったビジネスを展開していきます。

電子部品事業では、ハイブリッド車など、次世代自動車に必要なユニットのインバーターを冷却する部品で当社が大きなシェアを占めています。今後ハイブリッド車やPHV(プラグインハイブリッド自動車)、 EV(電気自動車)、 FCVのさらなる普及に伴い、ますます大きなボリュームゾーンとなっていくことでしょう。

デンタル事業においては、韓国でのミニインプラント販売が好調であり、今後中国とアメリカにもグローバル展開すべく準備を進めています。

※6 IoTInternet of Things 世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。

「いつまでもこの地にあり続けてほしい」と思っていただけるために


地域の方々から、「いつまでもこの地にあり続けてほしい」と思っていただける企業であるためには、社会の課題やニーズに真剣に向き合い解決するという姿勢、そしてそれをタイムリーに発信して、地域社会と対話をしながら取り組みを進めることが大切だと思っています。

そしてこれらの課題に対する取り組みを真摯に、愚直に実践していくことが社員一人ひとりの成長や意識向上につながり、真のCSR経営につながるものと確信しています。

会社を取り巻く環境は、時々で大きく変化しますが、どんな環境にあっても、木の年輪のように身の丈に合った成長を続ける「年輪的成長」を目指し、基盤強化と収益力向上を確実に実践していくことがとても大切だと考えています。本業で成果を出し、それを共に生きる社会に還元していく。今後、こういった共存共栄の精神でグループ全体として、これからも社会に貢献していきたいと思います。

また、当社は自動車やインフラの解体などによって発生する鉄スクラップを原料としてモノづくりを行う「資源循環型企業」です。今後も更に資源リサイクルやCO2削減、水素社会に向けた素材開発などで地球環境に貢献するとともに、社員1人ひとりが当事者意識を持って、自分で考えて動く、「考動」する企業集団となり、創業者、豊田喜一郎の思いを受け継ぎ、「I Will ~自変元正~」の強い意志で実践を試み、素材を通じて社会へ貢献していく企業でありたいと思っています。


【注意事項】

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